沖縄県伊江島補助飛行場のフェンスから約600メートルのところにある酪農家で乳牛3頭が相次ぎ早産し、母牛2頭が死亡した事案で、オスプレイの低周波との因果関係が指摘されている。国による因果関係の調査も必要といえよう。
共産党の赤嶺政賢衆議院議員はツイッターで「早産する直前の8日間にオスプレイの離発着が138回あった」と書き込んだ。騒音によるストレスの可能性も指摘されている。
赤嶺議員は地元・伊江村の名嘉実村議会議員が「オスプレイの低周波の影響を指摘し、村も対応を約束した」とツイッターで伝えたが、牛舎には遮音対策がないなど、乳牛が直接に低周波を受ける環境にあるなどから、オスプレイと今回の乳牛の早産や母牛に与えた影響などの因果関係については国が明確にすべき問題ともいえよう。低周波が原因と分かれば、オスプレイ訓練場と酪農場所が近い畜舎に対する遮音対策に支援などの配慮が求められる。
今回指摘されている事案は6月28日に伊江村西崎の酪農家のところで発生した。6月3日から13日の8日間に138回の離着陸があったとされる。名嘉村議は村に対し低周波測定器の設置を防衛局に求めるよう要請したという。
赤嶺衆議院議員はこうした案件だけでなく、「沖縄にオスプレイが11機追加配備され、先週末から訓練が目立っている。特に今週(9月第3週)は4日連続深夜飛行、住宅地上空を、うなりをたてて飛び回っている」とし「日米間の協定にも背いている訓練だが、安倍内閣はオスプレイの訓練に合意違反があるとは認めていない。軍事と生活は両立できるはずがない」と地元民の負担が続いていることを伝えている。(編集担当:森高龍二)