民主党の海江田万里代表は8日の記者会見で、15日召集される臨時国会では衆議院での代表質問に自ら登壇し「先陣を切って今度の国会を有意義なものにしていくためにがんばる」と重要案件を取り上げ、対案を出すことも含め、党の考えを前面に出した論戦に意欲を示した。
この中で、海江田代表は「今度の国会は国民生活に大きな影響を与える課題が山積みだ」とし「社会保障と税の一体改革、東電福島第一原発の汚染水問題、TPPについての自民党の委員長の現地からの発言(西川公也自民党TPP対策委員長が農産物重要5項目・586品目の関税撤廃可否を検討させてもらうと発言したこと)、雇用の問題、解雇特区、ブラック特区のような発言が最近聞こえてくる。こうした国民生活に大きな影響与える課題について政府はしっかりと説明責任を果たすべき」とし「国会での論戦でそうした課題についてしっかりと考え方を伝えていきたい」と語った。
海江田代表は、櫻田義孝文部科学副大臣が放射能に汚染されたごみの焼却灰の処理について、原発事故で人の住めなくなった福島に置けばいいと発言したことを取り上げ「櫻田さんは文科副大臣で、放射線被ばくの問題から子どもたちを守るという重要な責務を負っている」と職責ポストを指摘したうえで「原子力損害賠償法の所管の副大臣でもある」とし「原子力問題と大変関わりが深く責任が大きい人の発言としては甚だ軽率と指摘せざるを得ない」と批判。「いったいどういう真意でこういう発言があったのかを質してかなければならない」と国会で追及する考えを示した。(編集担当:森高龍二)