総務省の2人以上の世帯を対象にした家計調査の9月速報が29日公表された。1世帯あたりの消費支出は28万692円となり、前年同月比で実質3.7%増加した。
うち、勤労者世帯では実収入が43万1931円と前年同月比で実質0.9%、名目で2.3%増加。消費支出は31万5443円と、実質で3.7%増加、名目で5.2%の増加になった。勤労者世帯の消費支出は3ヶ月ぶりに実質で「増加」したものの、可処分所得は34万9578円と、実質で「2ヶ月連続減少」している。
物価の上昇を反映して消費支出は増加したものの、自由に使える所得が2ヶ月連続して減少している状況は注視していく必要がある。
なお、1世帯あたりの消費支出(28万692円)の内訳をみると、食料が6万7029円と外食や肉類などの消費機会の増から7ヶ月連続して増加した。前年同月比の伸びは実質で1.2%の増加になった。伸び率で最も高かったのは授業料や補習教育費など教育費用で1万6760円と前年同月比、実質で37.5%の大幅増。光熱・水道料金も2万1129円と前年同月比で実質3.8%増加していた。(編集担当:森高龍二)