単なる絶叫戦術はテロと本質は変わらないの恐怖

2013年12月01日 21:56

 自民党の石破茂幹事長が自身のブログで、特定秘密保護法案反対デモに触れ「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と発信していた。 

 日本共産党の志位和夫委員長は1日、「驚きと怒りを感じる。デモは憲法で保障された言論表現の自由の一形態。人々を殺傷する犯罪行為であるテロとは、どこまでも本質が異なる。それを同一視する発言は法案の本質を自ら語ったものだ」と強く批判した。

 石破幹事長が11月29日のブログで発信したもので、石破幹事長はブログで「今も議員会館の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いています」と伝え「いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう」と「大音量」でのシュプレヒコールを批判した。

 そのうえで「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と綴った。

 ただ、音量の問題は個別にあることも確かだが、デモは表現の自由であり、思想・信条を示す方法として、合法的なものであり、「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」とデモでのシュプレヒコール行為を受け止める判断は、テロ行為取り締まり強化が極端に進めば、基本的人権である『表現の自由』の合法なデモ行為でさえ、主催者が公安に監視されかねない危険をうかがわせるもので、単なる絶叫戦術はテロ行為と変わらないという発想に恐怖を感じる人もいるのではないか。個人のブログ上の発信ながら、ブログの内容が国会でも議論を呼びそうだ。(編集担当:森高龍二)