江田前幹事長きょう離党届提出 みんなの党分裂へ

2013年12月09日 10:39

みんなの党の江田憲司前幹事長(57)はきょう離党届を提出し、年内の新党結成を目指す。

 江田氏は8日、離党の理由について「みんなの党は結党の原点を忘れ、変わり果ててしまった。もう限界だ」と述べている。きょうの午後に国会内で記者会見を行い、正式に離党を表明し、同時に新党結成を目指す方針を発表する予定である。江田氏の考えを支持して共に離党する議員は10人を超えると見られており、みんなの党は分裂する。

 みんなの党は自民党を離党した渡辺喜美元内閣府特命担当大臣が中心となって、江田憲司前衆院議員ら2009年8月に結党された。だが、江田氏は、野党再編を巡って、渡辺代表と対立し幹事長を更迭された。

 特定秘密保護法案に関する衆院採決では党の賛成方針に従わずに退席・反対した江田氏ら3人を処分する予定だった。

 渡辺喜美代表は常々「誰と組むかという発想はダメだ」と述べていたが、先月、安倍首相、菅官房長官らと密談以来、考えが変わってしまったようだ。そして、先日は「与党に入らないと、政策実現できない」とも発言して、ついに180度方針を変更してしまった。

 どうやら、自民党はみんなの党と連立を組む見返りに、渡辺喜美代表に大臣ポストを用意していたようである。それで渡辺喜美代表は尻尾を振って、特定秘密保護法案に賛成に回ったというのが真相のようだ。しかし、今回のみんなの党の分裂でそれもはかない夢となってしまった。(編集担当:久保田雄城)