民主党の野田佳彦前総理は年末を迎えた自身のブログで「政権交代が起こるたびに日本の政治が前進するよう、過去の反省を踏まえて、再び非自民政権を目指す。来年はその足がかりを築く年にしたい」と政権奪還への足がかりを築く年にしたいとの意欲を示した。
野田前総理は「総理経験者として戦後3番目の若さでの就任だったので、総理OBとはいえ、まだ56歳。静かに余生を送るには早すぎる。一方で、ぎらぎらした野心もない。昨年の総選挙で16万3000票の支持に応えるには暴走する自民党1強の政治を変えることに全力を尽くすしかない」と政権奪還へ決意をうかがわせた。
民主党の海江田万里代表も14日開いた全国幹事長・選挙責任者会議で2016年の統一自治体議員選挙について「来年2月の党大会で自治体選挙への態勢を整え、民主党全体の総がかりの選挙と位置づける」と語り、地方基盤の弱さに課題を抱える民主党は統一地方選挙を政権奪還への裾野づくりとして党立て直しの機会にしたい考えだ。
野党第一党としての存在感が今ひとつアピールできていないだけに、民主党にとっては来年1年の基盤づくりが政権奪還政党に復活できるかどうかの大きな意味を持つ年になりそう。(編集担当:森高龍二)