野田佳彦前総理は2日、消費税について「今の経済指標で消費税引き上げを先送りするなら、わが国は永遠に増税できない」と自らの「かわら版」で総理に決断を迫った。
野田前総理は「消費税の引き上げには経済の好転が条件となっているので4月~6月期の入念なデータチェックは必要だが、どう見ても悪い数字ではない」と引き上げにプラス指標とした。
またあらゆる国民層の専門家らから集中的に意見を聞いた政府の消費税増税集中点検会合について「今更、60人もの有識者のヒアリングを行い、そもそも論を聴取していること自体、奇異に映る」と批判した。野田前総理は「要は総理の肚一つ」と総理が消費税引き上げを決断すべきだとの考えを鮮明にした。
さらに野田前総理は「アベノミクスが評価されているのは、昨年夏、社会保障と税の一体改革法が成立し、わが国は財政規律を守る国だという前提があるから」とし「順風満帆に航行している安倍丸が、その船底を蹴破るようなことはまさかないと思うのですが」と消費税引き上げを見送ることは船底を蹴破る自殺行為だと警告している。(編集担当:森高龍二)