都知事が辞表 都政渋滞での判断と菅官房長官

2013年12月20日 09:29

 東京都の猪瀬直樹知事が医療法人徳洲会グループから昨年11月に5000万円を受領し、今年9月返却するなどしていた問題で、19日、都政を渋滞させた責任などを理由に都議会に辞表を提出したことについて、菅義偉官房長官は「個人のお金を巡る問題で東京都政を渋滞させ、来年度の予算編成、東京オリンピック・パラリンピックなどに様々な影響が懸念されることから判断されたのだろう」と猪瀬都知事の辞職判断への見方を示した。

 菅官房長官は特にオリンピックについての感想を記者団に聞かれ「都政やオリンピックにこれ以上、影響が出ないように期待したい」と述べた。

 そのうえで、菅官房長官は後継者について「自民党東京都連が中心になって考えていくと思うが、党本部としても連携しながら(取り組むことになると思う)」とした。また「できるだけ早く新しい都知事を選んで頂いて、その方を中心に、オール日本の中で、オリンピックを目指して組織委員会の立ち上げが行われるよう期待している」とした。

 猪瀬知事は年内に辞任の予定で、辞任に伴う都知事選は早ければ2月上旬に行われることも考えられる。候補には下村博文文部科学大臣、小池百合子元防衛大臣、舛添要一元厚生労働大臣らの名があがっている。(編集担当:森高龍二)