就活生には「SNS教育」が必要? 3人に1人が写真を「全体に公開」

2013年12月22日 17:06

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ここ2~3年、就職活動では「人事が学生のフェイスブックをチェックしている」などの噂が飛び交う。プライベートな発言や写真の投稿に関して、注意を呼びかける大学も増えている。

 ここ2~3年、就職活動では「人事が学生のフェイスブックをチェックしている」などの噂が飛び交う。プライベートな発言や写真の投稿に関して、注意を呼びかける大学も増えている。

 一方で就活生のプライバシー意識は、まだ甘いようだ。トレンドマイクロ株式会社が、就活生と社会人、計355名に対し「SNS利用とプライバシー意識に関する調査」を実施したところ、就活生は社会人よりもSNSに親しむ割合が高い一方、プライバシーへの意識は低いことが分かった。

 同調査によると、就活生の8割以上、社会人は約5割が、日常の出来事をSNSに投稿している。また、1日に2回以上投稿する人の割合は、就活生では約6割、社会人は約2割と、就活生は社会人よりもかなり「SNS好き」のようだ。一方、就活生の35.5%は「SNSに投稿する際、情報の公開範囲を意識していない」と回答。同じ質問に対する社会人の回答は29.4%で、就活生の情報公開に対する意識がやや低いことが伺える。

 また就活生の2人に1人は、「知人・友人の写真をSNSに投稿したことがある」と回答しており、社会人の35.1%と比べて高い割合になっている。プライベートな写真をSNSで「全体に公開」している就活生は、かなり多いのだろう。

 また、社会人よりも就活生の方が、自分の情報が公開されることに寛容であることも分かった。「自分の写真が勝手に他人のSNSに投稿された経験がある」人のうち、それを「不快」と感じた割合は、社会人の7割に対し、就活生は6割未満にとどまっている。

 トレンドマイクロでは「今後、新社会人を迎える企業では、SNS利用に関する従業員向け教育が必要」とコメント。もちろん、SNSの適切な使用法を教えることは大切だろう。しかし社会人になれば、友人だけでなく、上司や先輩など様々な人と接することになる。過剰な「SNS教育」をせずとも、自然とプライバシー意識が高まる若者も多いのではないだろうか。(編集担当:北条かや)