新年早々に日本デビューを果たすAUDI A3 Sedan

2014年01月08日 07:22

Audi A3

アウディA3に新しいボディバリエーションが加わる。写真はハイブリッド車の「A3 e-tron」だ。

 昨年、日本上陸を果たしたアウディA3スポーツバックは、ゴルフとプラットフォームを共用しながら大人っぽい内装とソリッドな運転感覚で好評裏に市場で受け容れられているようだ。

 2013年の東京モーターショーではハイブリッドバージョンの「A3 e-tron」が展示され、ドイツメーカー各社が2020年のCO2排出規制に向けて自動車電動化を目論んでいることが理解できた。

 しかし、アウディA3には「e-tron」とは別に魅力的なバリエーションのデビューが控えている。それは、独立したトランクルームを備えたA3セダンだ。早ければ、この正月休み明けにも日本デビューするかもしれない。

 ボディサイズは欧州仕様車で全長×全高×全幅4456×1796×1416mm、ホイールベース2637mm。大きくなったA4に比べると270mmほど短く、30mmほど狭く、25mmほど低い。ただし、A3スポーツバックに比べるとトランクスペースの分だけ130mmほど長いボディとなる。ちょうどA4セダンとA3スポーツバックの中間の長さだ。このサイズは2世代ほど前のA4セダンと同等か、やや広めという寸法だ。

 搭載するパワーユニットは恐らくスポーツバックと同じく3種で、チューンの異なる1.4リッター4気筒エンジンが2種(122ps、140ps)で、この1.4リッターエンジン搭載車は前輪駆動。180psを発生する1.8リッター4気筒エンジン搭載モデルはクワトロ、つまり4輪駆動方式となる模様だ。トランスミッションはいずれも6速DCT(Sトロニック)である。

 ドイツ本国などから届くインプレッションでは、「洗練された走り」「自然な操舵感で楽しめるハンドリング」という評価が多い。

 インテリアはスポーツバックで得た評価がそのまま当てはまり、荷室が独立したことでスポーツバックよりも当然ながら静粛性は高いと予想できる。

 日本では国産セダン受難の時代だが、魅力的な輸入セダンは確実に売れている。魅力あるアピアランス、そして動力性能と運転する楽しさがあれば、そこに所有する価値が見出すユーザーは確実に存在する。A3セダンは、そんな期待が膨らむモデルだ。(編集担当:吉田恒)