もはやMiniとは言えないサイズながら、やはりMINI

2014年01月08日 20:40

Mini

写真は「New MINI」のクーパー。

 2014年、New MINIが3代目にスイッチする。妙な表現だが、BMW傘下に入る前のミニをクラシック・ミニと呼ぶのに対して、以後のモデルを「New MINI」と一般的に呼んでいるからだ。

 2013年11月の東京モーターショー(TMS)プレスデーに賑々しくワールドプレミアとなったのが、3代目(F56型)MINIだ。ボディサイズは拡大され欧州仕様による全長×全高×全幅3850×1727×1414mm、ホイールベース2495mm。旧型比で全幅が44mm拡大となり小さなMINIが3ナンバーサイズとなった。

 エクステリアを眺めても「いったい何処が変わったのか分からない」ほど、MINIらしさに溢れるデザインエレメントを継承。しかし、そのすべては新しくサイドビューではすべてのピラーをブラックアウトとし、しかもB/Cピラーはウィンドゥガラスが覆うヒドンピラー(隠れたピラー)となり、まるでグリーンハウスに浮かんでいるように見えるルーフが特徴だ。丸くて愛らしくもあるライトもMINIらしさの象徴だが、新型はロービームを点灯するとクロームリングの内側に配されたリングも点灯する。ボディカラーは欧州仕様で9色。すべての色に白と黒のいずれかの屋根を組み合わせることができるようだ。

 刷新されたパワーユニットは2種。まず、クーパーに搭載する1.5リッター直列3気筒DOHCターボで最高出力192ps(141kW)/4700-6000rpm、最大トルク23.5kg.m(230Nm)/1250-4000rpm。クーパーSには2リッター直列4気筒DOHCターボで最高出力136ps(100kW)/4500-6000rpm、最大トルク30.6kg.m(300Nm)/1250-4750rpmのパワフルなエンジンが搭載される。組み合わせるトランスミッションも新型で、6速マニュアルと6速オートマティック(AT)で、BMWでお馴染みのスポーツATの設定もあるようだ。

 サスペンション形式は従来と同じ前ストラット、後マルチリンクだが、コンポーネントの材質形状は、ともに刷新された。

 最新モデルたる大きな要素は、ドライビングアシスト機構の数々だ。カメラによる前車間距離を維持するクルーズコントロール、プリクラッシュブレーキ付き衝突警報機能、歩行者保護機能、対向車に配慮するハイビームアシスタント、駐車支援アシスタンスなど、日本車に負けない新機構を網羅する。

 何時どのタイミングで日本に上陸するか、未だアナウンスはないが、今年注目の1台であることは確かだ。(編集担当:吉田恒)