帝国データバンクの調べで今年上半期の「負債1000万円以上の小売業者倒産件数」は過去2番目の高水準になったことが分かった。2日、発表した。帝国データバンクでは今後の消費税増税による影響を懸念している。
それによると倒産件数は1093件となり、過去10年で2番目の高水準になった。帝国データバンクは「参議院で審議中の消費税増税法案が成立すれば、小売業者への影響は少なくない。増税前までは高額商品の駆け込み需要が見込めるが、先食いに過ぎない」として「増税分を価格転嫁できないと予想される小規模業者は数多く、倒産増加の要因になるおそれは十分にある」と懸念している。
消費税は今回の法案が成立すれば、景気判断条項はあるものの、2014年4月に8%になり、2015年10月には10%に引き上げられる。(編集担当:森高龍二)