320型の大画面が浮かぶメガネが登場

2014年02月02日 17:48

megane

装着すると20m先に320型の大画面が浮かぶ「BT-200AV」と「BT-200」。エプソンは今後3年間で約5万台の販売を狙っているという。

 メガネのように装着すると20m先に320型クラスの大画面が浮かぶ。セイコーエプソンは、ウェアラブル情報機器「スマートグラス」の新商品、「BT-200AV」と「BT-200」を2014年4月24日より発売する。価格は両製品ともオープン。

 「BT-200AV」は、「BT-200」とHDMI接続用アダプター「ワイヤレスミラーリングアダプター」を同梱したセット。「BT-200」はメガネスタイルのシースルーモバイルビューアーである。両者をWi-Fi Miracastで無線接続すると、遠くを見れば見るほど目の前の風景に大画面が浮かび、2D、3Dなどの映像や情報を楽しめる。

 メガネのように簡単に装着でき、シースルーでブルーレイやDVDレコーダーからの映像やスマートフォンやタブレットのコンテンツなどの大画面映像を視ることができる。周囲の状況を確認しながら、20m先に320型サイズの映像を体感できる。音声はヘッドセットにより、映像と同時に聴くことができ、高音質技術「Dolby Digital Plus」も搭載している。また、動画ファイル連続再生6時間のバッテリー寿命により、場所を選ばずに、自由な姿勢で視聴することができる。

 OSにはAndroid4.0プラットフォームを搭載。各種センサー(カメラ、ジャイロ、加速度、地磁気)、GPS機能、マイク入力機能、Bluetooth接続機能なども搭載している。アプリ専用のダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」により、対応アプリをダウンロードして楽しむことができる。また、自分で開発・制作したアプリを公開することも可能。

 重量もヘッドセット部の重さが88gと軽量で、長時間の装着も気にならない。このような身につける携帯情報端末ウェアラブル端末は、Googleが14年4月の発売に向けて準備している「Google Glass」が有名。エプソンがGoogleを意識しているのは明白だ。

 しかし、両製品とも同じメガネ型だが、グーグルグラスは「メガネ型スマホ」といったイメージに対して、スマートグラスはAV機器というイメージだ。いずれにせよ、これほどの機能があれば、もはやスマホとこれ1台あれば情報通信のすべては完了してしまう。ただし、屋内で使用するには問題はないだろうが、屋外での装着には問題がありそうだ。特に装着したまま街中を歩行するには、行政などからのクレームがありそう。(編集担当:慶尾六郎)