【日経平均】かろうじて14000円台の610円安で4日続落

2014年02月04日 20:32

 週明け3日のNYダウは上昇はファイザー1銘柄のみで326ドルの大幅安と、イエレン新FRB議長の晴れの就任式にマーケットは手荒い歓迎ぶり。ブルッキングス研究所に迎えられた前議長の「鉄の意志」も悪いが、新議長本人も採決で賛成している。新副議長とは別人だがFOMC新メンバーのダラス連銀のフィッシャー総裁は「FOMCは正しいことをした。株価が下落しても緩和縮小支持に変化はない」と頑固者がここにも一人。1月のISM製造業景気指数が大寒波の影響もあり12月の56.5から51.3に悪化し昨年5月以来の低水準になった上に、新車販売台数も市場予測を下回る3.1%減。7日がデッドラインの債務上限問題でルー財務長官がデフォルト警告まで出しては、VIX指数(恐怖指数)は20を超えて21.44に。豆をまいて追い散らしたい「鬼」はアメリカにはウジャウジャいる。4日朝方の為替レートは、ドル円は一時100円まで円高が進行して101円近辺。ユーロ円は136円台後半になっていた。

 シカゴCME先物清算値は14120円。取引時間前の外資系証券売買注文状況は大幅売り越しで、日経平均は265.80円安の14353.33円で始まる。売り気配銘柄に値がついて5分余りで14300円、14200円を割り込む。大納会の昨年来高値16320円から1ヵ月と少しで2000円以上も安くなった。9時38分に14147円まで下げたが、おおむね14200円の手前で水平飛行。日経平均が200日移動平均線を割り込み、前日比で400円を超える下落だと押し目買いもまた活発なようで、開始1時間で売買代金が1兆円を超える異常な商いでも「セリング・クライマックス」とまでは言えない。10時34分にCME先物清算値にさや寄せして14121円をつけた後はドル円が101円台に戻す動きに合わせて14200円台に上昇し、前引は14236円だった。

 しかし後場は14200円割れでスタート。先物に下から引っ張られる主力株だけでなく、1月は比較的堅調だった中・小型株まで信用取引の「追証」対策で売られるという状況で下落率はTOPIXのほうが大きい。1時30分すぎから日経平均は14100円も割り込み、大引け前にはドル円が再び100円台に突入したために最後まで下げ続け、終値は610.66円安の14008.47円。安値引けで4日続落し日中値幅は347円もあった。TOPIXは-57.05の1139.27でこれも安値引け。その下落率は日経平均の-4.18%をしのぐ-4.77%だった。立春で暦の上では春だが氷雨そぼ降る東京の空と同じく、マーケットは冬の雨まだやまぬ。しかし商いは盛り上がり、売買高は42億株、売買代金は3兆6364億円だった。

 東証1部の値下がり銘柄1764に対し、値上がり銘柄はたった13。プラスの銘柄は東証2部は74、マザーズは7、ジャスダックは62にすぎず、日本株はまさしく完敗。33業種全てがマイナスで、下落幅が小さいのは水産・農林、情報・通信、医薬品、空運、食料品、不動産など。大きいのは非鉄金属、機械、ゴム製品、鉄鋼、建設、鉱業などだった。

 日経平均採用225種でプラスは2銘柄だけで、マイナスは残り223銘柄。プラス寄与度1位は+17円のソフトバンク<9984>で、大幅なマイナスでスタートしながらプラスに転じ値上がり率4位の147円高で終え10日ぶりに反発。孤軍奮闘の敢闘賞で売買代金は3457億円に達した。2位は4~12月期の純利益が約4割減少しても、農薬混入事件も含めて悪材料出尽くしのマルハニチロHD<1334>。マイナス寄与度1位はファーストリテイリング<9983>で-45円、2位はファナック<6954>で-31円だった。

 「5大銀行の4~12月期は29%増益」という記事が出て、三菱UFJ<8306>は最終利益が市場予測を上回り通期の最高益更新観測も出たが23円安。三井住友FG<8316>は通期最高益更新が見込まれても137円安。みずほ<8411>は8円安。野村HD<8604>は34円安だった。

 1月の新車販売は軽自動車が牽引して前年同月比29%増だったが、円高には対抗できずトヨタ<7203>は331円安で4日続落したところで大引け後に決算発表を迎えた。ホンダ<7267>は241円安。マツダ<7261>は31円安。自動車用オイルシールと電子機器のフレキシブル基板(FPC)で高いシェアを持つNOK<7240>は、4~12月期決算を発表し通期予想の営業利益を288億円から321億円に上方修正して12円高で値上がり率6位に入った。しかし、好調な自動車用ワイヤーハーネスが業績に貢献している住友電工<5802>が4~12月期の決算を発表すると、営業利益は66%増、純利益は前期比約2倍の512億円で野村證券が目標株価を引き上げたものの、円高には勝てず135円安。