18日、ソニー<6758>のゲーム子会社であるソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、家庭用ゲーム機プレイステーションの新型機、「プレイステーション4(PS4)」の全世界の実売が530万台を突破したことを発表。この台数は2014年2月8日時点のもの。ソニー・コンピュータエンタテインメントはプレイステーション4販売当初、14年3月末までに500万台販売するとの計画を打ち立てていたが、日本での発売を前にしてその計画販売台数を上回ることとなった。
プレイステーション4は13年の11月にアメリカとヨーロッパにて販売が開始され、その後、韓国や台湾、香港やマレーシアなどのアジア地域のほか、東ヨーロッパやアラブ地域でも販売が開始された。これにより現在は世界56ヶ国にて販売がなされており、日本でも今月の22日に販売が予定されている。
その日本での販売を前に、計画当初の目標が達成されることとなった。しかしソニー・コンピュータエンタテインメントによれば、プレイステーション4の前のゲーム機プレイステーション3の販売台数が想定以下にとどまっているため、今期のプレイステーション4と3とを合わせた家庭用ゲーム機の販売計画は1500万台に据え置いている。
世界56ヶ国もの地域に販売網が拡がったことが、今回のこうした販売計画数の前倒し突破に繋がったものとみられており、その販売網は任天堂<7974>や米マイクロソフトよりも広く、特に東ヨーロッパやアジアでの販売が販売数の押し上げに貢献した。
米マイクロソフトが13年の11月に販売を開始した「XboxOne」の累計販売台数は、13年12月末の時点で300万台以上。こちらは全世界13ヶ国にて販売されている。そして日本での販売は14年中とアナウンスされているものの、販売日は未定のまま。
その一方で12年11月から販売が開始された任天堂の「WiiU」の販売台数は伸び悩みを見せており、13年12月末時点で累計販売台数は586万台となっている。そして今期、4~12月期の販売台数は241万台で、こうした不振を受けて通期計画は期初に予想されていた900万台から大きく引き下げ、280万台となっている。(編集担当:滝川幸平)