ソニー・コンピューターエンタテインメント(SCE)は、アメリカのラスベガスで開幕された国際家電ショー「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」にて、クラウド技術を活用したプレイステーションのストリーミングゲームサービス「PlayStation Now」を今年の夏頃からアメリカで開始すると発表。当面は「プレイステーション3(PS3)」のゲームタイトルを「プレイステーション 4(PS4)」そしてPS3向けに、続いて「プレイステーション Vita(PS Vita)」向けに提供する予定だ。
テレビ番組の多くをケーブルテレビ放送から得ることが習慣化されている消費者に対し、よりパーソナルなサービスの提供を目指すとしている。
据え置き型ゲーム機「プレイステーション」をベースにしたこの新しいサービスに関して、ソニー・コンピューターエンタテインメントのアンドリュー・ハウス最高経営責任者(CEO)は、「ケーブルやオンデマンド、そしてDVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)などのコンテンツを統合したものになる」と説明しており、さらに「時代遅れになりつつある家庭での娯楽体験に革命を起こすために、家電メーカーは長年、さまざまな取り組みをしてきた」とコメントしている。
そしてアンドリュー・ハウスCEOによると、「プレイステーション 4」の販売台数は、昨年12月28日時点で420万台であり、マイクロソフトの「Xbox One」の昨年末時の販売台数である300万台を上回り、今回のこの新サービスでは、12年に3億8000万ドルで買収を行った米Gaikaiの技術が活用されるとのこと。
こうしたソニー・コンピューターエンタテインメントの動きは、マイクロソフトやインテルを意識したものとみられる。だだし、今のところこのプロジェクトがどの程度進行しているかに関しては、詳しい情報は明らかにされていない。詳細は、近く明らかにされる予定。
「PlayStation Now」のサービスは、2014年の1月下旬頃からアメリカ国内にてベータテストが実施され、その後、アメリカ国内向けに夏頃に正式リリースされる予定だ。(編集担当:滝川幸平)