【今週の振返り】大発会から7週目でやっとプラス552円の週

2014年02月22日 20:32

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大雪、日本のGDP、日銀会合、中国のPMIとサプライズ続きの冬にもようやく底を打って春の予感

 全業種マイナス。下げ幅が小さいのはパルプ・紙、空運、水産・農林、陸運、電気・ガス、医薬品など。大きいのはその他金融、海運、保険、機械、精密機器、証券などだった。

 20日のNYダウは92ドル高。ユーロ圏PMI速報値は低下し、フィラデルフィア連銀景況指数は1月の+9.4から-6.3に大幅下落。景気先行指標総合指数、新規失業保険申請数も市場予測を下回ったが「大寒波のせい」で不問。代わりにマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)の53.7から56.7への好転を好材料視した。21日朝方の為替レートはドル円は102円台前半、ユーロ円は140円台前半で、前日朝に近い水準だった。

 日経平均は169.43円高の14618.61円と大幅高で始まる。TOPIXも1200台を回復。3分後には14650円を超え、15分後には14733円まで駆け上がる。その後も14700円台で前日比300円前後の高値もみあいが続く。ドル円が102円台後半、ユーロ円が140円台後半まで円安が進行し、先物に大量の買い戻しが入った模様。前場は14700円台でもみあい、前引は14741円だった。

 後場は立ち上がりから上昇して14800円を突破した後は14800円前後で再び水平飛行。それでも午後2時前から徐々に上を向いて前日比400円高をオーバーし14900円に接近。先物の買いだけでなく、現物にも断続的にまとまった資金が注入された。2時51分に25日移動平均の14934円にあと46円に迫る14888円の最高値をつける。前場、後場を通じて下落らしい下落シーンが全くなく終値は416.49円高の14865.67円で3勝2敗、前週末14日の終値から552.64円上昇して今週の取引を終えた。今年7週目でやっとプラスの週が出現。日中値幅は270円。TOPIXは+27.75の1222.31で1220台まで上がった。売買高は20億株、売買代金は1兆9681億円と今週3回目の2兆円割れで、G20を前に売買は低調だった。

 全業種がプラスで、その上位は石油・石炭、電力・ガス、非鉄金属、証券、その他金融、その他製品など。下位は鉱業、海運、不動産、ゴム製品、銀行、空運などだった。(編集担当:寺尾淳)