人事院に初の女性総裁が誕生へ

2014年03月12日 07:59

 人事院に初の女性総裁が誕生する。菅義偉官房長官は11日の記者会見で「原恒雄人事院総裁の人事官としての任期が4月11日に満了するのに伴い、後任総裁として『一宮なほみ』人事官を任命することを閣議で決めた」と発表した。また、これに伴う後任人事官には立花宏氏の任命を決めた。

 菅官房長官は「一宮新総裁は女性として、戦後人事院制度が発足して以来、初めての総裁就任になる」と語り、「一宮新総裁の下、公務部門において能力のある多くの女性が活躍できるよう、政府の方針の推進に尽力されることを期待します」と一宮氏に期待を寄せた。

 また、菅官房長官は「安倍内閣の成長戦略でも全ての女性が活躍できる社会を創ることをその中核のひとつに掲げている」とし「本年夏から秋を目処に『女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(仮称)』を開催し、国内外で活躍する女性の方々に、より、女性が働くことによる経済効果や多様な生き方、社会の発展などについて議論をして頂きたいと考えている」と女性が輝く社会に視点を置いた国際シンポジウムを開きたいとし、準備チームを立ち上げると発表した。

 岸田文雄外務大臣もシンポジウムについて「各国から女性リーダーの参加も得て日本での開催を計画している」と記者会見で語り「世界で女性の活躍を更に推進するものにしていきたい」と開催目的を示した。(編集担当:森高龍二)