2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査が12日までに行われた(「株式会社アイデム調べ」)。
2014年1月末の時点で、就活の最初の一歩といえる「エントリー活動段階」状態の学生は67.1%。12月末は57.0%だったため、昨年末から年明けにかけてエントリーを開始した学生が10%程度いるとみられる。
エントリーシート・履歴書の提出社数は、平均8.84社。作成時間の平均は、146.08分。就活中の学生の1日のスケジュールは、「就職活動」が4.15時間、「趣味や遊び」3.16時間、「学業・サークル・アルバイト」4.75時間、「睡眠」7.05時間となっており、就職活動に一定時間を割く一方で、趣味や遊び等にも同等またはそれ以下の時間を費やしている学生の姿が垣間見える。
また、会社説明会への参加回数は、58.1%が「10回以上」と答えた一方で、参加申込をしたのにもかかわらず、説明会を欠席したことが「ある」と答えた者が47.4%と半数近くに上った。欠席理由は、「体調不良」のほかに、「行くのが面倒」「他の企業の説明会・選考」等、身勝手とも取れる理由も挙げられた。
説明会参加後に、「その企業の印象が良くなったことがある」93.5%、「印象が悪くなったことがある」62.1%。企業規模に対する志向に関しては、「大企業志向」51.1%、「中小企業志向」26.1%、「企業規模は全く意識していない」22.8%。また、「志望する業界を限定し、その中で企業を探す」56.6%、「業界には全くこだわらずに、企業を探す」43.4%となっている。半数が大企業を志望する一方で、企業規模や業界にはとらわれず柔軟に考えている学生も同等数いるということが伺える結果となった。また企業説明会での印象を重視する学生も多いようである。
就活生たちに、現在の状況や気持ちを表す四字熟語を問うたところ、「五里霧中」「一期一会」「暗中模索」「四苦八苦」等の声が挙がった。「一期一会」に関しては達観しているとも取れなくはないが、その他の熟語からは学生から社会人への転換期を手探りで模索している学生の姿が目に浮かぶようだ。(編集担当:堺不二子)