株式会社マクロミル<3730>は1都6県に居住の就職活動中の大学3年生と、大学院1年生を対象に、「就職活動に関する調査」を実施し3月6日に発表した。期間は14年2月18日から22日、手法はインターネットリサーチで300名より回答があった。今回で3回目になる
「就職を意識し始めた時期」については、大学3年の春(4月から6月)が最多の23.0%、大学3年の秋(10月から2月)が21.7%と続いた。3年生になってから意識し始める傾向は昨年とさほど変化はないようだ。「企業エントリーの平均数」全体の平均が33.5社と昨年より4.2社減少した。男子学生平均は30.2社、女子学生平均は36.7社と女性の平均が多く、男子学生に比べて苦戦する傾向は現在も変わらないのだろうか。
「就職活動での悩みの度合い」では「とても悩んでいる」37.3%「少し悩んでいる」48.7%が合わせて86.0%になった。昨年より「とても悩んでいる」は10ポイント減少。「就活の悩み」の内容であるが「漠然とした不安や焦り」が82.2%と一番多い。次いで「自分のアピールポイントがない」47.3%と続いた。「社会人として何年後の将来ビジョンが描けているか」に関しては、3年後が27.3%、5年後20.7%、10年後が13.3%となった。一方で「描けていない」という回答が53.0%も占めている。ビジョンが描けないか、描けても数年後という先の見えなさが「漠然とした不安や焦り」という悩みに繋がるのだろうか。「就活で有利と感じる経験、スキル以外のこと」の質問では「自分の学歴」が有利32.7%、不利29.3%と共に1位であった。
「ネット上のブラック企業の噂」検討している企業がブラック企業とネット上で書かれていた場合に関しては「説明会や面接などで情報収集して自分で判断する」66.3%だった。「自分が良い企業だと思えば他人の評価は気にしない」28.3%と頼もしい回答が続く。次いで「その企業から内定をもらってもぎりぎりまで他の企業を受ける」26.3%。保険をかけておくという、方向性こそ違うがこちらも頼もしい回答である。「就活でのソーシャルメディアの活用」Twitterが71.3%の1位、Facebookが67.8%、LINE3が9.1%になった。情報収集や連絡手段としては良いが、実際に説明会や面接な実体験として就職活動に触れるほうが「漠然とした不安」は減少しないだろうか。
14年1月の時点での有効求人倍率は1.04倍、新規求人倍率は1.63倍と徐々に改善している。是非、新卒学生の就職活動を応援したい。(編集担当:高井ゆう子)