北海道世帯は関東甲信の1・8倍 CO2排出量

2014年04月01日 09:11

 環境省が行った家庭から出る二酸化炭素(CO2)排出量の推計実態調査の「試験調査」で、世帯あたりの年間二酸化炭素排出量が、関東甲信が4トンに対し、北海道は7.3トンと1.83倍になることが分かった。

 1昨年10月から昨年9月までの間での電気・ガス・灯油・ガソリン・軽油の使用量等エネルギーの種別比較などを行っている。アンケートでは関東甲信で1997世帯、北海道で1246世帯の回答を得た。

 その結果、エネルギー種別の二酸化炭素排出量構成比は関東甲信では電気(54%)、ガソリン(23%)、都市ガス(14%)の順になり、北海道では電気(44%)、灯油(29%)、ガソリン(20%)の順で、灯油の割合が高かった。

 用途別構成比では関東甲信では照明家電製品等からの排出が37%で最も多く、次いで、自動車用燃料(22%)、給湯(17%)、暖房(16%)の順になった。一方、北海道では暖房からの排出が30%で最も多く、次いで、照明家電製品等(28%)、自動車用燃料(21%)、給湯(18%)の順になるなど、地域性が浮き彫りになった。

 特に顕著な違いを示したのが暖房費で、暖房では「寒いと感じた時のみ暖房する」世帯の割合は関東甲信では7割だったのに、北海道では2割にとどまった。逆に北海道では「24時間暖房する」世帯が3割あり、特に戸建住宅の世帯では5割を占めていた。

 環境省では今後、調査対象を全国に広げ、二酸化炭素の排出の実態を精緻に把握していきたいとしている。(編集担当:森高龍二)