関東地方の「住みたい街」というと、吉祥寺や自由が丘、下北沢などが常連だが、関西ではどうか。『関西ウォーカー』が、関西に住む人々を対象にアンケートを実施したところ、1位は大阪・梅田、2位は兵庫・西宮北口、3位が神戸・三宮という結果になった。観光地として名高い京都は上位10位圏内に1つしか入っておらず(8位の京都・嵐山)、関西地方の人々のリアルな「住みたい度」が伺える。
調査は今年2月、大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山に住む10~60代の男女を対象に実施。ウェブアンケートで、1648人から回答を得た(男性895人、女性753人)。
1位の大阪・梅田にはJRと各私鉄の駅が集中し、交通の便が良い。大阪駅の再開発が進み、11年には大丸や伊勢丹などが入った「大阪ステーションシティ」が開業。13年にはショッピングモール、レストラン、ホテル、超高層マンションからなる「グランドフロント大阪」がオープンした。百貨店の激戦区であり、買い物にグルメと、話題には事欠かない。男女・年齢に関係なく幅広い層から支持された。
2位の兵庫・西宮北口は、梅田や三宮まで約20分というアクセスの良さが魅力だ。駅周辺には商業施設や文化施設が多く建ち並び、今年3月にはショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」が大リニューアル。おしゃれに関心の高い女性たちから票を集めた。
3位は神戸エリア最大の繁華街、三宮。今年3月には「そごう神戸店」内に、百貨店内の店舗としては国内最大級のティファニーが開業。「神戸マルイ」や「ミント神戸」といった商業施設のほか、「三宮センター街」など買い物スポットが多い。若い層から人気のようだ。
4位は、高級住宅街で洗練されたイメージの「神戸・東灘」。5位は財界人や文化人の豪邸が多い「兵庫・苦楽園」だった。京都エリアは、上位10位圏内に「嵐山」(8位)が唯一ランクイン。全国的な知名度と、実際に関西地方の人々が「住みたい」と思っているかどうかは、また別のようだ。(編集担当:北条かや)