イースター休暇の3連休前の17日のNYダウは16ドル安で4日ぶりに反落したがNASDAQは9ポイント高で終えた。決算で前日の東京市場を冷やしたグーグルは3.7%、IBMは3.3%下落したが、この日が決算発表のGEは1.7%、ゴールドマンサックスは0.1%の上昇。ともに1株あたり利益が市場予測を上回った。強弱材料が入り交じり前日終値近辺で終日もみあった結果のマイナスで、地合いは決して悪くない。18日朝方の為替レートはドル円が102円台半ば、ユーロ円が141円台半ばで円安が進行していた。
日経平均は71.84円高の14489.37円で始まった。しかし14500円に届かず14400円台後半でくすぶる。NYダウの反落に加え、内閣府の月例経済報告で景気の基調判断を1年5ヵ月ぶりに下方修正した影響も考えられた。それを一変させたのがまたもや「要人発言」。麻生財務大臣が国会で「GPIF改革を6月の成長戦略改訂版に含める」と答弁すると為替は円安に振れ、日経平均は14500円も25日移動平均の14505円も前週の下落分の半値戻しライン14511円も一気にゴボウ抜きし、10時7分には14536円まで上昇した。その後はおおむね14500円を超える水準で推移し、前引は14504円だった。
後場は再開早々に14500円を割り込み、午後0時49分に14442円まで下落する。香港は聖金曜日で休場だが上海市場が軟調だったのと、為替の円安が一服したのが背景。14460~14490円の狭いレンジで上下に動く。2時20分頃から上放れし14500円にタッチしても長く続かない。それでも大引け間際の急伸で再度14500円を超え、98.74円高の14516.27円で3勝2敗、前週末11日の終値から556.22円上昇し、前週の下落分の「半値戻し」を達成して今週の取引を終えた。14500円台回復は8営業日ぶり。日中値幅は94円だった。TOPIXは+6.78の1173.37で4日続伸。売買高は12億株、売買代金は1兆1502億円でともに今年最低を記録した。
業種別マイナスがパルプ・紙、海運、陸運。プラス上位は金属製品、その他金融、ゴム製品、鉱業、サービス、保険など。プラス下位は水産・農林、銀行、卸売などだった。(編集担当:寺尾淳)