日立造船、初のインド向けごみ焼却発電プラント受注

2014年04月21日 07:54

 近年、世界中でリサイクルとエネルギーへの関心が高まっている。日立造船<7004>は18日、ごみ焼却発電プラント建設工事の、初のインド向けの受注をした。

 インドのEssel Infraprojects Ltd.(以下Essel社)からの依頼で日立造船株式会社のインド現地法人である、Hitachi Zosen India Private Limited(以下HZIND)とISGEC Heavy Engineering Ltd.(以下ISGEC社)の共同体企業(以下HZINDJV)が、今回、ごみ焼却発電プラントの建設工事を受注した。

 インド中部のジャバルプルの行政組織が地区のごみ処理の長期運営事業を、民間企業を入れたPPP方式でEssel社の子会社に委託したものになる。子会社から業務を請け負ったEssel社から、土建工事を除く設計、火格子、ボイラーや発電設備などの機器の供給と据付、スーパーバイザー派遣などの業務をHZINDJVが請け負う形になった。パートナーであるISGEC社とは09年に、各種プラントのプロセス機器事業における技術提携をしており、12年にはインドで合弁会社を設立している。本件ではボイラー事業などを手がけるISGEC社が発電設備の据付などを担当する。

 日立造船は11年にインドにHZINDを設立、12年にはハイダラバード支店も設けてごみ焼却発電事業に取り組んできた。本件はHitz、HZINDにおいても初のインド向け受注になる。同国に密着した活動と合わせ、世界400カ所以上にごみ焼却発電プラントを納入した実績、スイスのグループ会社であるHZI社で、インドのゴミの質に合わせた焼却炉内で焼却物を乗せる、火格子の開発などの実績が重要視されたと思われる。

 現在の中期経営計画で、事業のグローバル化と海外の拠点網の整備と拡充を進めベトナム、ミャンマー、上海、インドネシアなどに現地法人を設立してきた。日立造船の様々な技術や製品で、ごみ焼却発電プラントシステムはゴミの衛生的な処理と発電といった両方の側面から、特にインドや東南アジア、中国などから需要が高くなっているとのことである。

 再生可能エネルギーや資源のリサイクルなど、環境に対する意識が変わりつつある中で、ごみ処理と発電を同時に行なうプラントの需要は高まるのではないだろうか。(編集担当:高井ゆう子)