18年ぶりの国賓として来日したバラック・オバマ米大統領と安倍晋三総理は24日、迎賓館で共同記者会見を行った。この中で、安倍総理は昨年2月の日米首脳会談を取り上げ「日米同盟が力強く復活した会談」であったとアピールした。
安倍総理はその際にオバマ大統領が「アジア太平洋地域に大きな経済圏をつくることは日本にとっても、アメリカにとっても、他のアジアの国々にとっても大きな利益になると語った」と紹介し、「TPPは国家100年の計。そして、TPP交渉への参加という次なるステージに移ることができた」と述べたうえで「1年近く経ち、今やTPP交渉に米国とともに大きくリードしている」と日本の積極的な働きを強調した。
そして「今回の日米首脳会談を節目として、日米間の懸案を解決すべく甘利担当大臣と米通商代表の間で精力的かつ真摯な交渉を継続することとした」と会見冒頭にTPPを取り上げた。そして、ともに、両閣僚に対し「残された作業を決着させ、TPP交渉全体を早期に妥結させるよう指示を出した」と語った。
一方、オバマ米大統領は「この世紀おいて日本はアジア太平洋地域において重要なリーダーシップの役割を演じるチャンスがある」とし「大胆な措置をとる時期がきているし、できると思う」とTPP合意に向け日本側の譲歩を含め、決断を迫った。(編集担当:森高龍二)