日本政府観光局は23日、2014年3月の訪日外客数(推計値)を発表した。それによると、14年3月の訪日外客数は、前年同月比22.6%増の105万1000人であった。これまで3月として過去最高であった13年の85万7000人を19万3000人上回っただけでなく、13年7月の100万3000人の記録を4万7000人上回り、年間を通じ単月としても過去最高を記録した。
3月は春の桜シーズンに向けた訪日旅行プロモーションが奏功したことに加え、東南アジアでの査証緩和の効果、中国などからのクルーズ船の寄港などが訪日外客数の増加に繋がったという。
市場別では、中国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、フランス、ロシアが、3月として過去最高を記録するとともに、タイは年間を通じ単月としても過去最高を記録した。
中国は個人旅行、団体旅行ともに拡大傾向にあり、昨年9月から7カ月連続で過去最高を記録している。東南アジア諸国は査証免除となったタイ、マレーシアが好鯛のほか、ベトナムも12年1月から27カ月連続で毎月の過去最高を記録しているという。
欧米豪市場は、イースター休暇の変動(14年:4月18日~21日、13年:3月29日~4月1日)があったものの、大きく伸びたフランスを筆頭に概ね堅調な伸びを示した。韓国は2月に引き続きマイナスの伸率であった。
4月は例年桜のシーズンで外国人の訪日旅行のピークの一つである。昨年の4月は、市場別としては、台湾、タイ、ベトナム、フランス、ロシアが年間を通じて過去最高を記録するとともに、訪日外客数全体としても年間を通じて過去最高の92万3000人を記録した。
今年は訪日中国人が旅行者の動向が活況を呈しているほか、3月30日からの羽田空港国際線発着枠の拡大に伴う欧州路線、東南アジア路線の新規就航・増便が、訪日外客数の増加につながると期待されるとしている。13年3月までの累計は前年同期比27.5%増と好調だ。
このように、主に中国、台湾、東南アジア市場がけん引している。この状況は4月にも継続すると見込まれるとしており、2カ月連続で過去最高を記録すると予想している。(編集担当:慶尾六郎)