旅行のクチコミサイト フォートラベルが、今年、行きたい国内、海外旅行先のランキングを発表した。
■今年行きたい国内旅行先トップは沖縄、続いて北海道という結果に
国内旅行先のトップは沖縄エリアだった。石垣島や宮古島など、離島が特に人気が高く、「のんびり過ごしたい」「リゾートでゆっくりしたい」というコメントが多かった。また、美しい沖縄の海で「シュノーケリングやダイビングをしたい」というように、マリンアクティビディを目的にしている旅行者も多いとのこと。
2位は「北海道」で、中でも札幌の人気が高く、「グルメ」「自然」「温泉」を目的とし、中には「さっぽろ雪まつり」「流氷」「スキー」など、冬限定のイベント、レジャーを楽しみにしている旅行者が多かった。3位は九州で、最も人気があったのが鹿児島県で、中でも世界遺産である屋久島で「トレッキングを楽しみたい」という声が多かった。4位の近畿エリアでは京都府の人気が高く、5位の関東では東京都の人気が高いという結果になった。
この調査によると、47都道府県全てに票が入ったとのこと。為替が円安相場ということもあって、今年も、ますます国内旅行は盛り上がりを見せるだろう。
■今年行きたい海外旅行先トップはタイ。2位のスペイン、フランスは同率
次に今年行きたい海外旅行先だが、トップになったのはタイだった。「遺跡巡りをしたい」「リゾートでのんびりしたい」「ゴルフやダイビングを楽しみたい」など、人によって過ごし方はいろいろあった。現在では情勢が不安定であるにもかかわらず人気が高いのは、様々な欲求を満たしてくれる国として、継続した人気を誇っているからだろう。2位はスペインとフランスが同率で並んだ。両国とも、世界遺産巡りの人気が高く、スペインでは「サッカー観戦」「バル巡りをしたい」といった声も。フランスでは「美術館に行きたい」「ワインなどグルメを楽しみたい」というコメントが多かった。4位にはアメリカとドイツが同率となった。
行ってみたいエリアで見ると、男女全体で1位ヨーロッパ、2位アジア、3位が北米となり、女性の順位も同様だったが、男性では1位がアジア、2位がヨーロッパとなった。女性の1位となったヨーロッパは「ショッピングを楽しみたい」「きれいな町並みの中を歩きたい」「お城を巡りたい」「スイーツを堪能したい」などのコメントが並び、交通網が整備されている地域が多いことからも人気があった。一方男性のほうで1位となったアジアだが、現地での食事が日本人の口に合うことが大きな魅力となっているようだ。また「去年も行ったので今年も」というリピーターも散見され、他のエリアに比べて安・近・短で行けることも人気の理由といえそうだ。
出国旅行者数では、日本は世界で第11位(アジアで第2位)の旅行者が多い国でもある。日本旅行業協会2012年の調べによると、実際の海外旅行先トップは韓国だった。続いてわずかな差で2位に中国、3位に米国(本土)となっている。中国は2010年、2011年と首位を独走していたが、尖閣問題に端を発する反日デモや、環境悪化による有害物質PM2.5の大幅増加などにより、観光客が渡航を控えたのが影響している。ちなみに行きたい国1位だったタイは、実際には7位だった(香港除く)。国によって統計方法が異なるものの、行きたい国と実際に行っている国が違うのは、海外旅行は近場で安く済ませようという理由が大きいのだろう。これからは、本当に行きたい国に行ってみるのもいいかもしれない。(編集担当:鈴木博之)