超党派の議員で構成する「世界に誇る国民本位の新たな国立公文書館の建設を実現する議員連盟」の谷垣禎一会長ら幹部が28日までに安倍晋三総理に早期の建設実現を求めた。
谷垣会長は「与党だけでなく、超党派での議員で要望するもので、司法・行政府・立法府の文書をひとつのところに集めなければいけない。そのため、国会の近辺に新しい公文書館を建設してほしい」と要請した。
議連は「公文書は健全な民主主義を支える国民共有の知的資源であり、国のかたちを過去から現在、そして未来へと繋ぐ貴重な財産。国民一人ひとりが公文書に自由にアクセスし、利用できるようにすることは国にとって最も重要な責務の一つ」としたうえで「特に国立公文書館は憲法原本などの重要歴史公文書を永久保存する唯一の施設としてその本来の役割を果たすどころか、国民にも十分に知られていないのが現状」とし、「国立公文書館などの体制の充実、人材の育成・確保、歴史公文書のデジタル化を進める」など新しい施設で、こうした問題解決を図る体制づくりの必要を提起している。議連には自民党はじめ共産党を含めた党派を超えた議員が参加している。
谷垣会長は建設に向けた予算の確保など、早期実現への要請を行った。安倍総理は「前向きな提案を頂きましたので、よく研究していきたい」と答えた。(編集担当:森高龍二)