セブン、京都駅などに「駅ナカ」コンビニ初出店

2014年06月06日 07:59

 コンビニエンス業界では今、新しい出店候補地として「駅構内」に熱い視線が注がれている。すでに大手コンビニエンスストアのファミリーマート<8082>は、公営地下鉄などに出店をはたしている。こうした駅構内のコンビニエンスストアは「駅ナカ」コンビニと呼ばれたりもしているが、確かに出勤時間が早いため朝食をとることができないサラリーマンなどにとっては、こうしたコンビニエンスストアがホームにあると便利だろう。筆者も食品以外にも、出先で忘れたことに気がついた筆記具やノートなどを購入する際によく利用している。

 こうした「駅ナカ」コンビニの出店が加速するなか、4日、セブン-イレブン・ジャパンとJR西日本<9021>が提携し展開する初めての「駅ナカ」コンビニを、JR京都駅の西口改札横と東口改札内に2店舗オープンさせた。セブン-イレブン・ジャパンとJR西日本は、今後5年間かけて近畿地方、北陸地方、中国地方などのJR西日本の駅構内にあるキヨスクやハートインの店舗合計約500店舗を、「セブン-イレブン ハートイン」「セブン-イレブン キヨスク」といった提携店舗に衣替えするとしている。

 また同日には京都駅の2店舗以外にも、岡山駅や下関駅、そして新幹線の博多駅にそれぞれ提携店舗を1店舗オープンさせた。そして京都駅ではオープンを記念したセレモニーも行われた。

 またこれらの店舗では、通常の店舗と同じように「セブンカフェ」の販売やオリジナル弁当の販売などが行われる。

 セブン-イレブン・ジャパンとJR西日本が駅店舗事業について業務提携を行ったのは今年の3月で、5月には上記の4店舗のオープンがアナウンスされていた。セブン-イレブン・ジャパンは比較的弱い関西以西の地盤を強化したいという狙いからJR西日本との提携を締結し、同社とJR西日本が持つ事業インフラとノウハウを組み合せた提携店舗の展開を行うとしていた。

 新しいビジネスモデルとして注目度の高い「駅ナカ」コンビニだが、今回のセブン-イレブン・ジャパンの出店により、ますますそのビジネスは活性化しそうだ。(編集担当:滝川幸平)