3日のNYダウは21ドル安で4日ぶり反落。NASDAQ総合指数は3ポイント下落し3日続落したが、高値圏の利益確定売りの範囲内。アメリカの4月の製造業受注は+0.7%で3ヵ月連続増加。5月の新車販売台数は11.4%増と好調持続でGMは1.15%高、フォードは0.67%高だった。アメリカの長期金利が2.6%台を回復し、4日朝方の為替レートはドル円102円台半ば、ユーロ円139円台後半で円安がさらに進行した。
日経平均は33.16円高の15067.41円で始まる。TOPIXは1230台でスタート。しかし寄り天(寄り高)で下落してマイナスに落ち午前9時26分に15018円まで下げる。それでも15000円台の大台は割らずプラスに戻した。オーストラリアの1~3月期国内総生産(GDP)が前期比1.1%増で市場予測を上回り豪ドルレートが急上昇。しかし上海市場、香港市場がマイナスで始まると打ち消され日経平均はたびたびマイナスに。11時台はさらに一段安で11時9分に一時15000円を割り14998円をつけるが、前引はマイナスながら15028円と底堅くTOPIXはプラスだった。
正午すぎから円安に振れ後場はプラスで再開し午後0時32分に15071円の高値をつける。その後は15050~15070円の狭いレンジで推移しTOPIXは1230台をキープ。前場に比べて安定した値動きが続いたが、1時40分すぎに突然マイナスまで急落。最初は軽くすんで15040~15050円で小康を保つが、2時10分頃からもっと大きいエアポケット第2弾に突入。アッと言う間に下落し日経平均はマイナスまで落ちて安値を更新し15000円の大台も割り込む。
14985円でようやく姿勢を立て直し15000円を回復し、TOPIXはプラスに戻ったが日経平均はなかなか戻れない。終盤の2時54分にようやくプラスに乗せるが大引けギリギリまでプラスとマイナスを往復。それでも最後は始値とほぼ同じ33.71円高の15067.96円で引けて3日続伸。日中値幅は86円だった。TOPIXは+5.36の1233.95で2009年以来の10連騰を高値引けで飾った。終盤に商いが盛り上がって売買高は20億株、売買代金は1兆9365億円だった。
プラス上位は保険、鉄鋼、その他金融、情報・通信、空運、医薬品など。マイナス下位はパルプ・紙、不動産、非鉄金属、精密機器、電気・ガス、金属製品などだった。
4日のNYダウは15ドル高。NASDAQ総合指数は17ポイント上昇した。S&P500は史上最高値更新。市場予測と比べるとADP雇用統計は悪いがISM非製造業景況感指数は良いなど経済指標が強弱まちまち。午後は小幅高水準を保った。ツイッターが0.98%高などモメンタム銘柄はおおむね好調。
日経平均は44.63円高の15112.59円と15100円台に乗せて始まり、午前9時15分に15141円のピークをつける。しかし10時直前に15100円を割り込み、為替の円高に伴ってズルズル下落してTOPIXから先にマイナスになり、日経平均も10時27分にマイナスに落ちて15065円まで下げる。上海市場も香港市場もマイナスで始まる。日経平均はおおむね15067円の前日終値と15090円の間のプラス圏で小動きし、前引は15075円だった。