母親の誕生日や母の日などに比べ、父親の記念日はやや、ないがしろにされているようだ。クロス・マーケティングが20~30代の働く男女800名を対象に調査したところ、3人に1人が「父親の誕生日を正確に把握していない」ことが分かった。母親の誕生日は4人に3人が正確に把握していた。父の日(6月の第3日曜、今年は6月15日)の日付をきちんと答えられる人も母の日より少なく、父親の記念日は何かと忘れられがちのようだ。
調査は今年4月、全国に住む20~30代の働く男女を対象に、webアンケートで実施。回答者の属性は「会社員」が半数を占め、次いで「パート・アルバイト・派遣社員」が4割弱、公務員や専門職、管理職が1割などとなっている。7割が独身で、4割は親と同居していた。
両親にまつわる記念日(誕生日と母の日、父の日)に「プレゼントを贈る習慣」について尋ねたところ、最もプレゼントを贈る人の割合(「毎年贈っていた」と「毎年ではないが、だいたい贈っていた」の合計)が高いのは「母の日」(52.7%)で過半数を超えた。次いで「母親の誕生日」(49.5%)、「父の日」(40.4%)、「父親の誕生日」(38.8%)となっている。6割の人は、父の日や父親の誕生日にプレゼントをあげる習慣がないということになる。
どの記念日も女性の方が覚えている割合が高く、「贈り物をする習慣がある」人も多かった。一方、20代男性は照れもあるのか、両親の誕生日などを把握している人は他の世代・性別より極端に少ない。「記念日にプレゼントを贈る習慣がない」人の割合も、他と比べて顕著に高かった。20代の男性は、親に対する感謝の気持ちを、あまり上手に表現できないのかもしれない。男性も30代になれば、両親にプレゼントをする人の割合が増える。女性も似たような傾向はあるが、男性の方が顕著だ。両親が年を取り、「親孝行しなくては」との意識が生まれるのだろうか。(編集担当:北条かや)