世界的なブランドコンサルティング会社であるインターブランドによる、環境活動で成果を上げている企業ランキング“Best Global Green Brands 2014”が発表された。トップはフォードで、過去3年連続首位だったトヨタは2位に転じた。3位ホンダ、4位日産と日本の自動車ブランドが高評価を得たほか、5位パナソニック、7位ソニーなどトップ10中5ブランドに日本企業がランクインした。
調査はインターブランドのグローバルブランドランキング“Best Global Brands 2013” にランクインしたコーポレートブランドを対象とし、その中から、「環境パーセプション(=生活者にどう認識されているか)」と「環境パフォーマンス(=企業がどう活動しているか)」が両立しているブランド TOP50 をランキングしたもの。アメリカ・中国・日本・ドイツ・フランス・イギリス・ブラジル・ロシア・イタリア・インドの10か国の生活者を対象に実施した、認識調査をベースにしている。
本年度のランキングでは、自動車ブランドが上位50ブランドの20%を占め、上位5ブランドのうち4ブランドが自動車ブランドとなった。
フォードは、新たな環境活動委員会の設置、サスティナビリティに関する従業員の関与の改善、水/エネルギー/排出改善強化、グリーンビルドポリシー強化、廃棄物リサイクリングの増加等の活動で、首位の座を獲得した。リサイクル可能な41種類の素材が異なる製品ライン全体にわたり使用され、大豆をベースにした発泡クッションが北米で生産されている車両のすべてに使用されている(この取り組みにより、年間約500万ポンド分の石油消費の節約を実現している)。
過去3年間首位のトヨタは、今回第2位。低燃費自動車マーケットにおいて、引き続き先駆者として革新を続けている。Toyotaの米国における200万台以上のハイブリッド車販売は、他のどの自動車メーカーをも凌駕する。
ホンダは、多岐にわたってコーポレート・シチズンシップ活動や及びサスティナビリティ活動に関与し、長年にわたりその活動を開示している。
このほか4位 日産、5位パナソニック、7位ソニーとトップ10に日本企業が5ブランドランクインした。
また、IKEA(19位)、Zara(34位)、Philips(14位)、adidas(8位) が大幅に躍進し、Chevrolet(32位)、Disney(49位)およびHeineken(50位)が新たにランキング入りを果たした。
今年度のランキングについてインターブランドのグローバルCEOジェズ・フランプトン氏は「企業単独の取り組みではなく消費者や従業員、投資家などあらゆる関係者を巻き込んだ活動を進めている企業が評価された」とコメントしている。(編集担当:横井楓)