SIMロック「解禁」で通信事業市場はどう変わるか

2014年07月20日 16:17

 総務省によってSIMロック解除を義務づける方針が決定された。MVNO等これまで選択肢になかった格安キャリアもユーザーの選択肢に含まれるようになるため、今後各社によるシェア争いは一層複雑化するものと考えられる。

 ユーザーはどういった基準でキャリアを選ぶのであろうか。一般ユーザーを対象に通信キャリアに関する調査がアイティメディア株式会社によって行われた。調査方法は自社サイトを利用するユーザーへのアンケート。回答数は500件以上。

 現在利用している通信キャリアについて1台目から3台目までを聞いたところ、1台目の第1位は、「NTT DoCoMo(46.4%)」。2位は「au(35.9%)」。3位は「ソフトバンクモバイル(11.5%)」。以下、「イーモバイル(0.8%)」、「ウィルコム(2.5%)」。2台目の第1位は、「所有していない(35.7%)」「NTT DoCoMo(25.1%)」「au(15.2%)」「ソフトバンクモバイル(7.6%)」となった。3台目は、「所有しない(68.4%)」「NTT DoCoMo(10.7%)」「au(4.7%)」「ソフトバンクモバイル(2.7%)」となった。

 今最も魅力的だと思う通信キャリアについては、「NTT DoCoMo(45.2%)」が1位。以下、「KDDI(28.1%」」、「その他/MVNO(14.8%)」、「ソフトバンクモバイル(8.2%」」と続いており、既存キャリア以外にMVNOへの期待の高さがみてとれる。

 通信キャリアの魅力を図る基準はどこにあるのか。選択の決め手となった要素を聞いたところ、「電波や通信の品質・安定性(56.3%)」がでトップだった。次いで「対応エリアの広さ(55.5%)」、「通信方式や通信速度(38.4%)」と多く、キャリア選択の基準として、幅広いエリアで安定して速い通信ができることを重視している人が多い。いくら魅力的な料金プランや端末があっても、快適に通信できなければ魅力も半減してしまう。あらためて「安定した通信」の重要性が分かる結果となった。(編集担当:堺不二子)