上半期の貿易収支の赤字額、過去最大に

2014年07月25日 12:03

 日本の輸出が伸び悩み、その反面、輸入が拡大している。その状況を如実に表すような結果が発表された。24日、財務省が2014年上半期(1~6月)の貿易統計(速報、通関ベース)を発表。それによれば、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は7兆5984億円の赤字であった。

 これは統計が開始された1979年以降、半期としては過去最大の赤字額であり、また前年同期よりも57.9%増加した。13年下期(7月~12月)の貿易収支6兆6558億円を上回ることとなった。こうして赤字額が増加した要因としては、燃料輸入が増加したことが主な原因とみられている。

 また同日に発表された6月単月の貿易収支も8222億円の赤字であり、これで24ヶ月連続での赤字となった。6月としては過去最大の赤字額であった。
 
 上半期の輸入額は前年同期比10.0%増の42兆6481億円。原子力発電所の稼働停止に伴い、火力発電用燃料の輸入、また太陽光発電向けの電子部品の輸入などが増加した。そのほか、自動車の輸入も増加し、さらには消費税増税前の駆け込み需要も輸入額を増加させる一因となったようだ。

 輸出額は前年同期比3.2%アップの35兆498億円という結果であった。これで3年連続の増加ではあるものの、増加幅は小幅なものにとどまった。ドイツ向けの自動車輸出や、中国向けの液晶部品の輸出などが伸長した。

 国・地域別に見てみると、アメリカ、欧州連合(EU)、中国向けの貿易収支が落ち込んだ。対アメリカの貿易収支は2兆7850億円の黒字であったものの、黒字幅は縮小した。また中国向けの貿易収支は2兆9211億円の赤字であり、過去最大のものであった。パソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)の輸入が増加した。

 そして6月単月で見てみると、輸出額は前年同月比2.0%ダウンの5兆9396億円で、これで2ヶ月連続で前年を下回ることとなった。アジアやアメリカ向けの輸出が減少した。しかし輸入額は前年同月比8.4%アップの6兆7618億円という結果であった。

 全体的に輸出の減少が目立つが、その原因は新興国への輸出の低迷などが挙げられている。そのほか、日本の企業が相次いで海外に生産拠点を移していることなどが挙げられている。(編集担当:滝川幸平)