スマホ撤退により、NECの4~6月期の赤字幅縮小

2014年08月01日 07:30

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NECが発表した2014年4月~6月期の連結決算によれば、前年同期は214億円の赤字であった最終損益が半分以下の101億円となったことがわかった

 低価格のスマートフォン(多機能携帯電話)、いわゆる「格安スマホ」によりイオン<8267>などの異業種が業績を伸ばす一方で、スマートフォンからの撤退により事業の業績改善をはたした企業もある。30日、NEC<6701>が発表した2014年4月~6月期の連結決算によれば、前年同期は214億円の赤字であった最終損益が半分以下の101億円となったことがわかった。スマートフォンからの撤退により携帯電話販売事業が改善したことが寄与したとみられる。

 売上高は前年同期比6.5%ダウンの5987億円、営業損益は前年同期の218億円赤字に対して70億円の赤字、経常損益は前年同期の281億円赤字に対して99億円の赤字となったものの、それぞれの赤字幅は縮小した。また事業全5部門のうち「エンタープライズ部門」は前年同期の24億円赤字に対して18億円の赤字、「その他部門」も前年同期の99億円赤字に対して49億円の赤字と、こちらも赤字幅が減少した。そして官公庁や公共向けの「パブリック部門」は堅調に推移し、売上高は前年同期比15.7%アップの1464億円という結果であった。

 携帯電話販売代理店のNECモバイリングやインターネットプロバイダーのNECビッグローブ(現ビッグローブ)の非連結化により減収。しかしその結果、携帯電話販売事業の業績が改善、またサーバーや「Windows(ウィンドウズ) XP」の買い替え効果によりビジネスPCの売り上げが好調に推移したことで、営業損益は赤字額が148億円減少して70億円の赤字となった。また経常損益についても赤字ではあったものの、182億円減少して99億円の赤字となった。

 こうした赤字改善のなかでも、特に携帯電話販売事業の改善がめざましく、スマートフォンから撤退したことにより前年同期よりも約90億円の改善をはたした。

 そして通期の業績予想については据え置き、売上高は前期比1.4%ダウンの3兆円、経常利益は前期比30.1%アップの900億円、営業利益は前期比13%アップの1200億円、最終利益は3.7%アップの350億円との見通しを示している。(編集担当:滝川幸平)