LINE、開発会社の海外展開支援のファンドを設立

2014年08月08日 06:22

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6日、LINE株式会社は、国内のゲーム開発会社の海外展開を支援するため、投資ファンド「LINEゲーム・グローバル・ゲートウェイ」を設立するとの発表を行った

 右肩上がりに利用者の数を増やし続けている無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」だが、その躍進は通話やメールといった分野にのみ限られたものではない。「LINE」を運営するLINE株式会社はすでに数多くのゲームを提供するなど、そちらの業界でも目覚ましい活躍をみせており、提供されたゲームは海外でも多くの利用者によってダウンロードされている。そうした海外展開に拍車をかけるため、6日、LINE株式会社が新たな施策を打ち出した。

 6日、LINE株式会社は、国内のゲーム開発会社の海外展開を支援するため、投資ファンド「LINEゲーム・グローバル・ゲートウェイ」を設立するとの発表を行った。投資額は100億円で、9月9日より5年間運用を行い、LINEの既存のプラットフォーム「LINE GAME」を活用して、海外展開を目標とする10社以上を対象に投資を行うとしている。

 この投資ファンド「LINEゲーム・グローバル・ゲートウェイ」でもって、ゲーム開発会社が海外展開を行う上で必要な開発費や宣伝費などの資金を投資するとともに、それらの開発会社によって開発されたゲームを「LINE GAME」で配信していくとしている。またLINE株式会社としても、そうして海外に向けて配信ゲーム数を増やすことで、これまでよりもさらに「LINE」の利用者数を増やしたいという狙いがある。

 「LINE GAME」はこれまでに、LINEのキャラクターを使用した自社開発タイトル以外にも、外部の開発会社と連携し共同開発したタイトルを中心に、全40タイトルのゲームを提供している。そのダウンロード数は現在、世界で累計4億1000万ダウンロードを突破しており、去年のスマートフォン(多機能携帯電話)向けゲームの売上高ランキングでは、世界5位になるなどの実績を残している。

 LINE株式会社はこの投資ファンドを通じて、国内の良質なコンテンツを開発する会社を支援するとともに、投資対象の企業と同社の双方の事業拡大をはかりたいとしている。

 若者を中心に、全世界でも利用者数を伸ばし続ける「LINE」だが、今回の施策によりさらにその勢いが増すことは間違いなさそうだ。編集担当:滝川幸平)