どこまで行くのかコンビニの進化 ファミマがカラオケ併設店を展開開始

2014年08月19日 07:48

 筆者の出身地である地方都市でコンビニを目にし始めたのは、1970年代後半のころだったと思う。高校生だった筆者は物珍しさから、夜、家を抜け出しては友人たちと店先にたむろしていた。なにしろ、深夜まで(当時は)営業している「お店」というスタイルが珍しく、うれしくてしかたがなかった。時は流れて、今や世の中にはコンビニがなければ成り立たなくなっているといい。そして、コンビニでカラオケが楽しめる時代になった。

 ファミリーマート<8028>と第一興商<7458>は、コンビニエンスストアとカラオケボックス店の一体型店舗「ファミリーマート+カラオケDAM松戸栄町西四丁目店」を2014年8月13日に開店した。

 ファミリーマートと第一興商は、コンビニエンスストアとカラオケボックス店の一体型店舗の展開などを柱にした包括業務提携を締結している。2014年4月には、ファミリーマート店舗と「カラオケCLUB DAM」のセルフサービス式店舗を一体化させた「ファミリーマート+カラオケDAM蒲田南口駅前店」を開店した。そして今回、このフォーマットの3号店として、駐車場を備えた初の郊外型の店舗フォーマットである「ファミリーマート+カラオケDAM松戸栄町西四丁目店」を開店した。

 同店は、通常のコンビニエンスストア機能に加え、カラオケルームへの持ち込みを意識した品揃えとなっている。第一興商の既存店舗を改装し、1階にファミリーマート店舗・レジカウンター・カラオケルーム(11室)、2階にカラオケルーム31室)を配置した一体型店舗だ。通常のコンビニエンスストアとしての利用はもちろんのこと、ファミリーマート店舗で購入した商品をカラオケルーム利用時に持込することが可能である。

 また、郊外型店舗を活かし、カラオケルームの順番待ち時間に飲食する事ができるイートインスペース(カウンタータイプ10席)も用意した。商品面では、フライドフードや菓子、酒類など、カラオケルームでの需要の高い商品の品揃えはもちろんのこと、青果や日配品なども強化した。

 ファミリーマートと第一興商は、双方の持つインフラやノウハウを相互活用することで、コンビニエンスストアとカラオケボックス店双方の機能を兼ね備えた一体型店舗を展開していく方針だ。
 
 「ファミリーマート+カラオケDAM松戸栄町西四丁目店」は、住所は千葉県松戸市栄町西四丁目1171番1。営業時間はファミリーマートが24時間、カラオケCLUB DAMが朝10時~翌朝5時。商品アイテム数は約3800種類。Famiポート、ATM、各種クレジットカード・電子マネーによる支払もできる。駐車場には自動車9台駐車可能、イートインスペースが10席ある。(編集担当:慶尾六郎)