百貨店売上高、4ヶ月連続マイナス、持ち直しはいつ?

2014年08月22日 08:40

 日本百貨店協会が公表した7月の百貨店売上高は5448億円あまりで、前年同月比マイナス2.5%だった。売上高は4ヶ月連続で前年を下回り、消費増税後の反動減が長引いている。百貨店各社は当初、夏頃を目処に売上が回復すると予測していたが、消費者の財布の紐は固い。

 通常、7月は夏のセールで盛り上がる時期だが、今年は梅雨明けの遅れや台風の影響で客足が伸び悩んだ。ただし、マイナス幅は前月から2.1ポイント改善。さらに前回、消費税引き上げのあった97年(マイナス3.5%)と比べてもやや減少幅が縮小していることから、全体としては回復基調といえる。

 地区別では唯一、大坂エリアの百貨店がプラス0.7%と、消費増税後初めて前年実績を上回った。全国でみると、売り上げの7割を占める都市部が前年同月比マイナス1.4%だったのに対し、地方はマイナス4.9%。地方百貨店は、ボーナス増や外国人観光客の恩恵を受ける都市部と比べて回復が遅れている。訪日外国人客による売上高は、都市部を中心にプラスが続く。7月は単月として過去2番目の52億円を記録し、今後も増加が見込まれる。

 品目別では、主要5品目すべてが前年割れとなった。売上の3割を占める衣料品は、婦人服の動きが鈍くマイナス4.5%。さらに中元ギフト商戦を前倒しした結果、食品も前年同月比マイナス2.5%と悪化した。一方、化粧品はUVケア商品の売り上げが好調で、プラス0.3%と増税後始めて前年実績を回復。また、6月には前年同月比マイナス10.5%だった美術・宝飾・貴金属類は、マイナス8%と減少幅が一桁台となった。これで、2桁マイナスの商品はなくなった。

 百貨店各社は当初、消費増税の反動減は夏頃を目処に回復すると見込んでいた。しかし、売上高の4分の1を占める東京地区でも商況は今ひとつ。梅雨明けの遅れや台風11号の上陸が週末に重なった影響で、8月中旬までの売上高は前年比約2%のマイナスだ。本格的に回復するのは、秋以降になるとみられる。(編集担当:北条かや)