地方創生関連法案 臨時国会に提出 石破大臣

2014年09月06日 18:09

 石破茂地方創生担当大臣はかつてつとめた防衛省や農林水産省での大臣ポストと違い、「組織をこれから整備し、今までの政策をすべて見直し、それなりの背景がある既得権益と各省庁の省益を排して新たな政策を立案し、短期的な効果も挙げつつ、中期的・長期的な視点で里程表も作成しておかなくてはならないので、未踏の荒野を行くが如き状況」と安倍総理が看板政策のひとつとあげた地方創生の司令塔の職責に対する思いをブログで綴った。

 石破地方創生大臣は地方創生関連法案を9月の臨時国会に提出する考えで、創生のヒントにすべく、「田中角栄内閣の日本列島改造論、大平正芳内閣の田園都市構想、竹下登内閣のふるさと創生事業など、卓越した構想もあった。それらがどのようなものであり、その後いかなる経緯を辿ったのかも検証してみる価値があると思っている」としている。

 また、石破地方創生担当大臣は「地方創生を都市対地方、東京対地方の構図にしてしまえば必ず失敗する」とし「関係する省庁は国土交通、農林水産、経済産業、厚生労働、総務などだけではなく、ほとんどすべてに及ぶ。バラマキと重複は認めないとは言うものの、バラマキや重複の定義を明確にしなければその実効は叶わない。あちらこちらの地方に出かける前に、落ち着いて自らの考えをよくまとめることが必要だと思っている」といかにも石破氏らしい姿勢をのぞかせている。(編集担当:森高龍二)