VWの電気自動車「e-UP!」初お披露目は、東京・秋葉原“電気街”で。発表会のお土産は、あの「電氣ブラン」

2014年10月16日 11:28

VW e-UP

VWでは写真のe-UP!の日本導入に次いで、来年中盤に「ゴルフe」を導入すると正式に発表した

 主張しすぎない電気自動車(EV)を目指して開発、さり気なさが身上のフォルクスワーゲン(VW)の小さなEV「e-UP!」が日本にやってきた。1650mmと5ナンバーサイズに収まる全幅に、4mを大幅に切る3.5mほどの全長は、都内の住宅街などで使いやすいに決まっている。

 最高出力82ps(60kW)、最大トルク21.4kg.m(210Nm)のモーターを搭載、床下に搭載したエネルギー容量18.7kW/hのリチウムイオン電池(重量230kg)が、そのモーターを駆動する。このパワーユニットと電池の組み合わせで、小さなe-UP!を12.4秒で時速100km/hに、最高速度130km/hに導く。大人4人が乗れて、フル充電で185km(JC08モード走行)走れるのだ。

 また、専用のドライビングプロファイル機能により、ドライバーは、「Normal」「ECO」「ECO+」という3つの走行モードを自由に選択して、より省エネ走行を選択肢ながら行なうことで、航続距離を少しでも長く伸ばすことが可能だ。ほかにも「e-UP!」には、VW製EVのアイデンティティである専用のデザインと、ユニークな機能である4段階の回生ブレーキシステムを搭載。200Vの普通充電ポートと外出時の充電にも対応できるよう、日本の急速充電規格である「CHAdeMO(チャデモ)」用の充電ポートを標準装備する。充電量がゼロの状態から満充電までに要する時間は、200V普通充電で約8時間、CHAdeMO急速充電では、約30分で約80%充電することができる。

 なお、「e-UP!」に搭載する電気モーター、ギアボックス、バッテリーシステム、付属電子装置ならびに制御ソフトなどは、すべてVWが自社開発・製造した。

 VW製EVの重要なシステム、3つの走行モードについて簡単に触れておく。VW「E-UP!」は、前述のように交通状況やドライバーの意思で「Normal」「ECO」「ECO+」の走行モードを自由に選択できるドライビングプロファイル機能が装備される。始動時は自動的に「Normal」モードとなる。基本的に「Normal」でモーターは最高出力&最大トルクを発生し、車両は最大ポテンシャルを発揮・走行できる。「ECO」モードではアクセルの反応がフラットになり、エアコンの効きが、やや制限される。さらに「ECO+」モードを選択すると、アクセルの反応はさらにフラットになり、エアコンは停止。つまり、「ECO」「ECO+」モードでは、出力と最高速度が制限されるわけだ。「ECO」モードで50kW/167Nm/最高速度は120km/hに、「ECO+」では40kW/133Nm/最高速度は95km/hとなる。

 また、EVであってもVWのアイデンティティともいえる“走る楽しみ”を犠牲にしないため、ブレーキ回生力に工夫を凝らした。エンジンブレーキを調整するように4段階でブレーキによる回生力を自由に調整できる。「D1」「D2」「D3」「B」の順に強くなる回生ブレーキはシフトレバーで操作し、「B」モードでは、アクセルから足を離した瞬間から最大の回生ブレーキが働き、強烈なストッピングパワーで積極的にエネルギーを回生する。回生力の強い「D2」「D3」および「B」モードを使用して走行する際には、回生ブレーキの作動とともにストップランプを点灯させて後続車に注意を促すシステムとなっている。

 また、従来のVW車と同じく万全の保証体制がしかれる。高電圧リチウムイオンバッテリーの保証期間は8 年間、16万km。そして、VW全車に共通する「安心パッケージ」は、3年間、走行無制限の一般保証。365日24時間対応のエマージェンシーアシスタンスとカスタマーセンター利用、3年間の塗装保証と最大12年間のサビ穴保証が含まれる。加えて、初度登録から初回車検前までの法定及びメーカー指定点検で生じる工賃と定期交換部品の交換工賃が無償になる「VWプロフェッショナルケア」の2つの無償プログラムで、VW e-モビリティライフをサポートする。

 発表会を終えて帰り際に「お土産」をいただいた。電気街で電気自動車を発表して、そのお土産が「電氣ブラン」である。(編集担当:吉田恒)