アルプス電気がメガネメーカー&ショップを運営するジェイアイエヌ(JINS/ジンズ社)が来春発売を予定しているメガネ型端末「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」の開発をサポートしている。先日の「CEATEC JAPAN 2014」アルプス電気のブースで「JINS MEME」を展示して話題になった。
ジンズ社は、これまで「アイウェアを通じて人の生活を豊かにする(Magnify Life)」をブランドビジョンに掲げ、「JINS PC」「Air Frame」などの機能的なメガネを開発してきた。
今回CEATECで発表したMEMEは、「世界初“自分を見る”アイウェア」をコンセプトに開発したウェアラブル端末。
ジンズ社によると「MEMEとは、個人の中に存在する感情や習慣、好みなど、人間の生き方を左右する形のない情報をJINS MEMEを装着することで、知ることができる。今の自分の疲れや気分が見え、眠気が見える」という。
JINS MEMEは、眼の動きによって生じる微細な電位差(眼電位)を三点式眼電位センシング技術で収集。装着者自身が自覚していない心と身体の変化を敏感にキャッチする。メガネを装着した際の眉間と耳裏部分に3つのセンサーを配置して、眼電位センサーで眼の動きを検出。疲れや眠気などの生体状況を可視化する。さらに先セル部分の6軸加速度センサーが、身体のわずかな状態変化を見逃さない。JINS MEMEが得たさまざまな情報は、Bluetooth4.0 Smartでスマートフォンに送る。
アルプス電気は独自のセンシング技術が小型化ノウハウを最大限に活用してJINS MEMEをサポート。リアルタイムで眼の動きを検知する三点式眼電位センシング(ジンズ社特許申請中)や加速度センサー、ワイヤレス通信技術を融合しコラボレーションしている。通常のメガネの外観を保ちながら最先端のセンシングメカを内包させることに成功した。(編集担当:吉田恒)