安倍内閣の2閣僚が20日、相次ぎ辞職した。辞任したのは政治資金の使途が問題になっている小渕優子経済業大臣と選挙区で団扇(本人は討議資料と説明)を配布した松島みどり法務大臣。いずれも安倍総理に辞表を提出し、受理された。9月の安倍内閣改造で就任して以来、2か月持たずに辞任となった。
安倍内閣としては女性が活躍する社会の象徴的組閣人事でもあったが、起用した女性閣僚が相次いで内閣の火種になっている。
小渕前経済産業大臣については2010年、11年に行われた明治座での小渕氏の支援者向け観劇会で収支に乖離があり、その差額2639万円を小渕氏の政治団体が出したのではないかとの疑義が指摘されている。政治団体が出していれば有権者への寄付行為(公選法の有権者への利益提供)に当たるとしている。
松島前法務大臣については、大臣の国会への提出資料で2012年から2014年の3年で2万1980本の団扇を配布し、製作会社に145万1520円を支払ったとしている。(編集担当:森高龍二)