渡辺代表辞任を表明 借り入れ8億円全額返済

2014年04月08日 01:00

 みんなの党の渡辺喜美代表は7日、DHCの吉田嘉明会長から個人的に8億円を借り入れた件で「騒ぎが大きくなった責任をとる」として代表を辞任する考えを表明した。また、2億5000万円を返し、残っていた5億5000万円についても金利をつけて全額返したことを明らかにした。

 渡辺代表は「すべての責任は私にある」とし、みんなの党の一兵卒として活動する考えを示した。渡辺氏は参院選直前の2010年6月に3億円、衆議院選挙直前の12年11月に5億円を借り入れていた。

 党員や党関係者に迷惑をかけたとしており、早期の収拾を図る狙いで代表辞任を決断したとみられる渡辺氏は借り入れをめぐる違法性については存在しない旨を強調した。

 野党第1党の民主党・大畠章宏幹事長は「政治家として責任を取り、代表を辞任する決意をされたのは当然と受け止めている」と辞任は当然とした。(編集担当:森高龍二)