ドイツの自動車メーカーポルシェは2014年1月から9月までの世界中の累計販売台数が前年同期比で13%増の135,600台と発表した。
14年1月から9月までに、中国市場で32,600台を販売(前年同期比19%増)、欧州は43,300台(前年同期比15%増)、米国は35,366台(前年同期比12%増)、地元ドイツでも2ケタの成長を記録し、17,800台(前年同期比12%増)を実現した。
今年9月までの世界的な最多販売モデルはスポーツSUV「カイエン」で、全世界で51,000台以上を販売。グランツーリスモ「パナメーラ」の販売台数は18,700台。スポーツカーアイコン「911」の販売台数も22,900台で、同様に昨年を上回った。
ポルシェというと13年11月のロサンゼルスショーと東京モーターショーで初披露され、14年春から販売開始されたコンパクトSUV「マカン」の納車の遅れが目立っている。
北米では納車待ちの間に「ボクスター」や「ケイマン」をリース(最長6ヶ月)するというプランまで登場している。
ポルシェは「マカン」や「パナメーラ」の増産のため、15年から「カイエン」の生産をドイツ・オスナブリュック工場でも行う予定だ。そうなれば「マカン」の納車も安定すると見られる。
ポルシェは現在2.0リッター直4ターボを載せた「ボクスター」をテストしている。また「パナメーラ」より小型の5ドアクーペも開発中だ。かつては、事実上「911」しかないと言っても過言でないモデルのラインナップだったが、どんどんモデル数を増やして、販売もうなぎのぼりだ。オールドファン一部から、「4ドアのポルシェなんて」という声も「カイエン」登場時には聞かれたのが、今では信じられない。
ポルシェは13年に162,145台という新車販売台数を記録し、14年は20万台を目指している。近い将来30万台も夢ではないのかもしれない。(編集担当:久保田雄城)