知事選「基地に関する県民投票ではない」谷垣氏

2014年11月18日 08:45

 自民党の谷垣禎一幹事長は17日、政府与党連絡会議後の記者会見で、沖縄県知事選挙の結果についての受け止めを記者団に聞かれ「非常に我々にとって厳しい結果だった、残念な結果だったと思う」と語った。谷垣幹事長は「仲井眞弘多氏も善戦されたが一歩及ばなかったということで、那覇市長選も含めて大変残念な結果だったとは思っている。しばしば辺野古の影響が語られるが、基地に関する県民投票というわけではなくて、様々な争点で争われたというふうに思っている」とし、辺野古への移設をめぐる県民投票ではなく、辺野古への基地移設も含んでの沖縄県全体の政策を争点にした選挙の結果とした。

 谷垣幹事長は政府与党との協議の場では「沖縄県の知事選挙、那覇の市長選挙、大変残念な結果となった。福岡市長選、熊本市長選はそれぞれ勝利することができたが、結果を真摯に受け止めながら今後の対応については政府・与党連携して進めていきたいというようなことを申し上げた」と語った。

 普天間の辺野古への移設では野党・民主党の枝野幸男幹事長も「今回の民意を踏まえ(政府は)一層丁寧な手続きで県民の理解を得ながら対応されるよう強く要請する」とするとともに「民主党も苦渋の決断で辺野古への移設を決定したことを踏まえ、更なる努力を行っていく」とした。

 この日の会見で、谷垣幹事長はGDPが2四半期連続してマイナスになったことに対しての受け止めを記者団にきかれ「2四半期連続マイナスとなったということで、今までの市場予測より厳しい数字になった」としたうえで「住宅あるいは設備投資ともに厳しい状況であったわけで、特に住宅は依然として厳しい状況ですので、いろいろ見ていかないといけない。原因が何なのか、買い控え、天候不順、あるいは節約志向など様々な議論がございますが、これは今後有識者会合や経済財政諮問会議でもしっかり議論していただきたいと思っている」と語った。

 また、消費税10%への来年10月からの実施判断については「消費税引き上げについての有識者らからのヒアリング結果を踏まえ、経済財政諮問会議で十分議論されるのではないか」と語った。(編集担当:森高龍二)