NTT東、「フレッツ光」の割引きサービス拡充

2014年11月24日 08:52

 通信業界において熾烈な顧客獲得争いを繰り広げているのは、なにも携帯電話だけではない。パソコンのインターネット回線においてもそれは同様に、争いが繰り広げられている。あるいはスマートフォン(多機能携帯電話)の普及に押されて「ネット検索はスマートフォンだけで済ませる」という人も増えている今では、もしかしたらパソコンのインターネット回線の方が激しいのかもしれない。
 
 そうしたなか、NTT東日本が年末商戦に向けてインターネット光回線の新規契約者を対象とした割引きキャンペーンを拡充するとの発表を行った。12月1日より今の戸建て向け以外にも、集合住宅向けでも月額利用料を割り引くという。NTT東日本、そしてNTT西日本は年内にも企業向けの光回線の卸売りを開始し、直販は法人向け中心に転換する予定だが、これから始まる年末商戦においてこの割引キャンペーンの拡充により、顧客の獲得をはかりたい考えだ。

 今回発表された割引きキャンペーンの内容だが、戸建てと集合住宅が対象となり、毎秒最大1ギガビットサービスの新規契約者の月額利用料を30ヶ月割り引く「ギガ押し!キャンペーン」と、通信量により料金が2段階に変わるフレッツ光ライトの月額利用料金を毎月24ヶ月間500円割り引く「フレッツ光ライト もっとライトに!割引」がある。このうち「ギガ押し!キャンペーン」対象者の月額利用料金は戸建ての場合で300円、集合住宅の場合で200円となる。

 そしてこれらの割引きキャンペーンに、2年契約者を対象に700円の割引きが行われる「にねん割」を組み合わせれば、合計で1000円前後月額利用料が割り引かれることとなる。

 ネットサーフィンは主にスマートフォンで行うが、時々はパソコンの大きな画面で動画などを視聴したい、そう思っている人にとってはこうした割引き措置はうれしい限りだろう。スマートフォンの普及によりパソコンそのものの販売も落ち込んでいる今、少しでも料金を安くし顧客獲得、あるいは顧客離れを防ごうとする通信会社の切実な思いが伝わってくる。(編集担当:滝川幸平)