大企業中心の政治から暮らし守る政治へ 小沢氏

2014年12月04日 08:54

生活の党の小沢一郎代表は「かつての自民党は日本全国どこでもみんなが安心して、安定して暮らせるようにと、政治をやってきた。それが、小泉政権以来、特に、安倍内閣はそうじゃない。強いものが勝てばいい。弱いものは仕方ない。農山村、農林業は生産性が低い。みんなやめて、大企業にでもやらせればいい。そういうことでしょ」と痛烈に批判した。

 小沢代表は「そんなことしたら、農山村地域はみんな荒廃してしまう。誰もいなくなってしまう。そんな政治はやっぱり変えなくちゃいかんと思う」と遊説先での記者団の質問に答えた。

 小沢代表は新潟県を全国遊説の第一声地に選んだが、その理由は「日本人のこころのふるさと、日本人の原点は地方、農山村にあるとの思いから」と語った。

 小沢代表は(アベノミクスで)株はあがった。円安で物価も上がった。「一部の企業が史上空前の利益をあげた。一般国民は物価があがって、収入はどんどん減る一方」と指摘。

 今の政治について「小泉さん以来だけれども、安倍政権になり、より強くなった。要するに自由競争、市場原理。自由競争で勝ったものが生き残ればいい。競争力のある力の強い企業をどんどんどんどん大きくする。その企業が儲けたお金を国民に全部分配すればみんなも良くなるじゃないか。こういう話。小泉さんもそうだった」と提起。

 小沢代表は「皆さん、今回、円が安くなって、輸出を中心とした大企業は史上空前の儲けを出していますが、利益を出した金がみんなに回りましたか。全然みんなには回らずに、企業の懐に溜まっているだけじゃないですか。こういうのが政治だとしたら、それはもう政治は要らない。自由競争を放りっぱなしにして、強いものが勝ちさえすればいいというのだったら、まさに弱肉強食の世界じゃないですか」と安倍総理のこうした考え方自体、根本的にまちがっているのだと提起した。

 小沢代表は「強いもの中心、大企業中心の政治から、大多数の本当に日本の国を支えている大多数の国民皆さんの暮らしを守る。そういう政治に変えなくてはいけない」とそのスタンスに立つ生活の党への支持を訴えた。(編集担当:森高龍二)