太陽系や地球起源解明へ期待膨らむ はやぶさ2

2014年12月04日 09:20

 安倍晋三総理は3日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH-2Aロケットから小惑星探査機「はやぶさ2」が所定軌道に入ったことを受け「はやぶさは我が国の技術力を世界に向けて発信するとともに、多くの国民に勇気や夢、希望を与えてくれた。その後継機であるはやぶさ2は有機物や水があるとされる小惑星のサンプルを地球に持ち帰る予定です。この世界初のミッションの第一歩が成功したことを大変喜ばしく思う。今回の打ち上げ成功が我が国の宇宙科学、宇宙産業の進展につながるよう私としても宇宙政策をしっかり推進していきたい」との談話を発表した。

 また下村博文文部科学大臣は「東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年に地球帰還できるよう関係機関と着実な運用に力を尽くしていく」との談話を発表した。

 下村大臣は「H-2Aロケットが20機連続で打ち上げ成功を達成したことは、我が国の基幹ロケットの世界最高水準の信頼性確立に向けて、確かな歩みを進めていることの証」と評した。

 そのうえで「はやぶさ2は水や有機物が存在すると考えられている小惑星において、その内部物質を採取し、太陽系や地球の起源と進化の過程を解明するという挑戦的な目標を掲げて地球を飛び立った。我が国独自の宇宙探査技術の発展や惑星科学の進展につながる成果を期待している」と期待を示した。(編集担当:森高龍二)