民主党の海江田万里代表は「正規雇用を増やし、中間層を厚くするための雇用安定策が必要だ。非正規雇用の場合は同一労働・同一賃金の原則を確立しなくてはならない」と分厚い中間層を再生することこそ景気の好循環を創生できる道だと強く訴える。
また「集団的自衛権の行使問題はこれまで国是としてきた専守防衛の考え方と大きく矛盾する。来年は終戦70年の年。その年に、これまで通りの平和ブランドをしっかり維持していくのか、かなぐり捨ててしまうのか。大きな分かれ目」とアピール。
円安についても「円が120円まで安くなった。本来なら円安で輸出が増えなければならないが増えていない。増えなければ中小企業の仕事は増えない。大企業の利益だけが増える政策は中小企業の経営を苦しくするだけ」と行き過ぎと言われる円安に懸念を見せて、安倍政権との立ち位置の違いを訴えた。6日は群馬、新潟で演説。
枝野幸男幹事長は「安倍政権の2年間は集団的自衛権や特定秘密保護法など、国民の皆さんの意見が分かれる大きな問題を、国民の声も聞かずに決めた2年間だ。このまま続いていいのか」と投げかけ「皆さんの1票がどう使われるのかによって明日の暮らしを大きく左右する」と分厚い中間層をめざす民主への支持を訴えた。
維新の党の橋下徹共同代表は「4月に消費税を上げ、年金額も抑えているのに、この最中に給料が20%上がった人がいる。国会議員だ。5月から月額25万円上がった。こんなこと許していいのですか」と政府・与党の姿勢を強く批判。
橋下共同代表は「僕らのような党がなければ、自公民では国会議員の給料ですら裁く人間がいなくなる」と身を切る改革さえ進まないと訴えた。また「消費税は最後の道。それが政治の道理だ」と強調。
公務員給与の適正化が必要とし「他国の先進国のように国民の平均収入に合わせれば5兆4000億円が生み出せる。日本全国の地方公務員の給料が東京の一流企業の社員と同じ給料なんておかしい。地域の人たちの平均収入にする。当たり前の話」と主張し、「5兆4000億円は消費税にして3%から4%分に相当する。医療、福祉、社会保障、教育に使える」と訴えている。6日は大阪府下で演説。
松井一郎幹事長は「アベノミクスは3本目の矢の規制改革に全く手をつけられていない」 とし「金融緩和と財政出動で株価は上げても豊かな人がもっと豊かになるだけ。岩盤規制を打ち破らなければならない」としがらみのない維新だからこそ岩盤規制の改革ができると訴えている。(記事中、遊説先は党首、党代表のみ表記させて頂きます)(編集担当:森高龍二)