ウイスキー好調を受け「ブラックニッカ・フリージングハイボール」を料飲店で本格展開/アサヒビール

2014年12月08日 18:19

BlackNIKKA

新たに開発したディスペンサーで提供する「ブラックニッカ・フリージングハイボール」は、同社の料飲店向け氷点下生ビール「スーパードライ・エクストラコールド」で培った技術を活用した。新型ディスペンサーは「ブラックニッカ」をイメージした黒に“キング・オブ・ブレンダーズ”を配したシャープなデザイン

 アサヒグループホールディングスのニッカウヰスキーが、NHKの朝ドラ「マッサン」のフォローの風を受けて売上を伸ばしていると、あちこちで報道されている。同社の国産ウイスキーの直近9~11月は前年比146%と突出した伸長を見せている。基幹ブランドの「ブラックニッカ」も9~11月累計で前年比117%と好調に推移。同時に手軽に手に取れる「ブラックニッカ・クリア樽詰めハイボール」は前年比129%と大きく伸長している。

 また、12月2日から期間限定で発売した350ml缶飲料の「竹鶴ハイボール」と「リタハイボール」は、3月までの受注数量をすでに達成している。これは、「料飲店からの引き合いが底上げした結果」だと同社では説明する。

 そこでアサヒビールは、業務用ハイボール市場における新しい価値の提案として、“氷点下のウイスキーハイボール”が楽しめる「ブラックニッカ・フリージングハイボール」を2015年1月下旬から本格展開をスタートさせる。

 この「ブラックニッカ・フリージングハイボール」は、同社の料飲店向け氷点下生ビール「スーパードライ・エクストラコールド」で培った技術を活用した、氷点下(?2℃~0℃)で楽しむ新しいハイボールだ。「ブラックニッカ・クリア」を炭酸だけで割ったウイスキー本来の味わいが楽しめる「ブラックニッカ・クリア樽詰めハイボール」を使用し、氷点下にすることで、「ブラックニッカ・クリア」の“クリアな味わい”のなかにほのかな甘さが立ちあがり、炭酸の爽快感が際立つ。ウイスキーの飲み方としてハイボールが定着していることを受けて、料飲店での新しいハイボールの楽しみ方を提案する。

 今回は200mlと380mlの2種類の「専用ステンレスタンブラー」をセットにして展開し、シチュエーションによって楽しめる2種類のハイボールを提供。200mlタンブラーで提案するメニューは氷を入れないタイプの「ブラックニッカ・フリージングハイボール NO ICE」。氷を入れないことでウイスキーが薄まらず、炭酸が抜けにくいことから、一定した味わいのハイボールが楽しめる。一方、380mlタンブラーの「ブラックニッカ・フリージングハイボール WITH ICE」は氷を入れることで、より長く氷点下の温度帯を持続、食事などに合わせてゆっくり楽しむことができる。

 今回の本格展開にあたって、2013年夏と2014年夏に東京・表参道で期間限定開店させた「ブラックニッカ」ブランドのオフィシャルバー「BLACK NIKKA BAR THE COLD」と、アサヒグループの外食店舗の一部にてテスト展開を行なった結果、「ブラックニッカ」のスッキリとしてクセのない味わいをより実感できるなどの声が寄せられ、2014年夏においては、ドリンクメニュー販売数の4割以上を「フリージングハイボール」が占めた。

 これを受けて今回の本格展開にあたり省スペースを実現した小型ディスペンサーを開発、「ブラックニッカ」ブランドをイメージした黒をベースに“キング・オブ・ブレンダーズ”を配したシャープなデザインとした。アサヒビールによると、このディスペンサーの設置で料飲店でのオペレーションコストを下げ、かつ安定した味わいのハイボールが提供できるという。2015年中に3000店補での展開を目指す。(編集担当:吉田恒)